郡上おどり(岐阜県)

岐阜の山に一晩中響き渡る郡上踊りの音色

ひと夏を踊りで明かす祭りがあるのをご存知でしょうか。
郡上おどりは岐阜県で行われる日本一長い盆踊りとも言われるイベントです。
その期間は何と33夜にも渡ります。

約一か月間毎日郡上市のどこかで郡上おどりが踊られ、それに合わせ縁日やお祭りが開催されます。
この郡上おどりの歴史は長く、郡上おどりに使用される歌には400年の歴史があるといわれています。
また昼夜踊り続けるという形式は江戸時代、城下町だったころの名残といわれています。

郡上おどりの始まりは例年7月の中旬で、9月上旬まで続きます。
その中でもお盆の時期になる8月の13日から16日は一層の盛り上がりを見せ、徹夜で踊り続けます。
これは郡上おどりの始まりが盆の4日間は無礼講で踊り続けよと当時の城主が城下町の町民たちに言ったことから続いています。

見るおどりではなく踊るおどり

郡上おどりの魅力は何といっても観客もおどりに参加できることでしょう。
郡上の人たちは浴衣に下駄で参加をしていますが、もちろん普段着でも参加ができます。
市内の呉服屋では浴衣のレンタルが、下駄屋では自分だけの鼻緒の下駄をその場で作ることもできるため、着替えて参加することもおすすめです。

盆踊りというとどうしても年配の女性や子供たちが踊るイメージが強いですが、郡上おどりは力強い動きが多く、男性でも楽しむことができます。
そのため地元の参加者は男性の方が多く、活気にあふれています。
また男女に踊りの違いもなく、一晩中踊っているためすぐに見て覚えることができるのも観光客でも参加ができる由縁です。

郡上おどりにはなんと免許皆伝制度があり、これも参加者の踊りへの想いを熱くしています。
免許はその日の課題曲を上手に踊っていたと審査員が感じた人に送られる形になっており、郡上市の住民でない方でも受け取れるようです。
踊りの最中に審査員から渡された木札は、自分の名前を入れた証書に取り換えることができ、郡上おどりへの参加の記念として持ち帰れるようになっています。

おどりの種類も豊富で飽きない

郡上おどりの最大の特徴は、踊りの種類の多さにあるのではないでしょうか。
城下町での盆踊り大会の際、できるだけ盛り上がれるようにと郡上の各村に伝わっていた踊りを集めたため多くなったといわれています。
現在では10曲がまつりの際に踊られており、それぞれ踊りも変わってきます。

曲順は変わらず、一曲目は緩やかな動きが中心となり、その後アップテンポな曲と緩やかな曲を交互に繰り返すような構成になっています。
緩急が考えられたおどりのため、一晩中でも踊れるのです。
踊りはすべて動画などで見ることができ、事前に予習をしてから参加することもできますので、踊り明かしに行ってみてはいかがでしょうか。