秋田竿灯まつり(秋田県)

夏の病から身を守るために

山形花笠まつりや仙台七夕まつりと並んで東北4大祭りにも数えられる、秋田竿燈まつり。
毎年8月に行われるこのお祭りは、夏の間の病気や、お盆の時期に増えるとされる邪気を払うために始めたとされる歴史の長いお祭りです。
期間は4日間と長く、期間中は竿燈を昼夜問わず見ることができます。

秋田では厄除けのためにねぶり流しと呼ばれる、笹竹などをもち街中を練り歩き、各家庭の屋根を払い、最終日に川に流すという風習があります。
竿燈はこの笹竹の役目のために作られたのではないかといわれており、寛政元年にはすでに今と同じ形のものが存在していたといわれています。

人間業とは思えない竿燈妙技の魅力

秋田竿燈まつりの最大の魅力はやはり目を引く傘燈の大きさと、それを巧みに扱い繰り広げられる妙技の数々にあります。
竿燈は一番大きい大若と呼ばれるもので、高さ12メートル、重さ50キロほどになります。
下げている提灯の数は50近くとまさに目を見張る大きさです。

提灯を支えるのは太い竹一本のみで、その柱を中心にヨットの帆のように、左右均等になるように提灯がぶら下げられます。
しかし竿燈まつりはその存在自体では完成しません。
竿燈をおでこや肩、腰などに乗せバランスを取り、そのまま手を離し静止する妙技で競い合う大会が開催されるのです。

参加者は町の青年会や、独自の妙技グループ、自衛隊までと様々です。
大会は団体技、個人技の二種類があり、竿燈の大きさによっても出場する部門が変わってきます。
やはり一番大きな大若はベテランの技を必要とするため、観光客の一番の楽しみでもあります。

この妙技大会は期間中の日中に大通りを使って行われます。
竿燈を扱う人の他にも音楽を奏でる人、舞う人もおり、お祭りの雰囲気を楽しむこともできます。
またもちろん通り沿いには屋台なども出ており、竿燈を眺めながらご当地グルメを楽しむこともできるようです。

竿燈の妙技を体験

お祭り会場には実際に竿燈の妙技を体験できるスペースも設けられています。
ミニチュアの竿燈と実際競技で使われる一番小さいサイズの幼若と呼ばれる竿燈を使うことができるため、競技を見て出来そうだと感じたら試してみるのも面白いかもしれません。

妙技会を楽しんだら夜には竿燈の演舞を楽しむことができます。
美しい提灯の燈が映える竿燈の演技に昼とはまた違った魅力を見つけることができます。
またそのあとには実際に演技で使われた竿燈を見学することができ、代々受け継がれてきた技を使い、職人たちが作る竿燈をじっくりと観察することもできます。

昼は妙技でスリルを味わい、夜は幻想的な風景が楽しめる秋田竿燈まつり。
ぜひ一度東北の地で伝統芸をご覧になってみてはいかがでしょうか。