盛岡さんさ踊り(岩手県)

県名の由来となるお祭り

岩手県の中心地、盛岡で毎年行われている盛岡さんさ踊り。
鮮やかな衣装と太鼓を用いた踊りは見る人の目を楽しませます。
実はこのお祭り、岩手県の県名の由来ともいわれています。

さんさ踊りの由来とされているのが、岩手県に伝わる、三ツ石伝説です。
この伝説は羅刹と呼ばれる鬼悪い鬼を、三ツ石神社の神様が捕らえ、悪さをしないという約束をさせ退治したというものです。
その時、約束の証として、三ツ石神社の境内にある大きな三つの石に手形を押させたといわれています。

この石に手形を押すというところから岩手という名前が付いたといわれています。
さんさ踊りはその時に鬼がいなくなったことを喜んだ町の人々が岩の周りをさんさという掛け声と共に踊ったことが始まりだといわれています。
そのためさんさ踊りは岩手県の伝統の踊りとも言われているのです。

4日間見て、参加して楽しめる

さんさ踊りは毎年8月の初旬に4日間開催されます。
さんさ踊り自体の歴史は長いですが、このようにいろいろな地域の方が集まり一斉にさんさ踊りを踊るイベントは昭和53年から始まったようです。

イベントはまず、さんさ踊りの魅力を全国にアピールするために選ばれたミスさんさ踊りと呼ばれる5名の女性の演舞から始まります。
このミスさんさ踊りは毎年公募され、5名が選ばれ、イベントまでの間広報などを担当します。
その後各地区の代表者たちが舞うパレードが行われ、最後には観客も混ぜた輪踊りが行われます。

この輪踊りもさんさ踊りの魅力の一つになっています。
おへれんせ師匠と呼ばれる黄色のタスキをかけた方が観客の方に声をかけて回り、丁寧に踊りを教えてくれるため誰でも参加しやすく、お祭りの熱狂を体感することができるのです。
またおへれんせ隊と呼ばれる、地域外からのさんさ踊り参加者も募集されており、地域外の方もパレードへの参加ができるようなシステムもあるほどです。

さんさ踊りは地域によって違う

さんさ踊りの魅力は何と言っても豪華な衣装にありますが、この衣装は実は地域によって違います。
また振り付けも地域によって違うため、各地域の色々なさんさ踊りが見られるのもイベント期間中の醍醐味になります。
期間中、盛岡駅西口にある盛岡市民文化ホールや、盛岡駅滝の広場ではさんさ踊り競演が行われており、一同に様々な団体のさんさ踊りを楽しめるようになっています。

さんさ踊りに使用されるさんさ太鼓は、太鼓の同時演奏人数世界一の記録をつくった際に使用されているものです。
この記録は東日本大震災後地域に元気を出すために挑んだ記録になっており、毎年イベントの最終日にはこの記録を作った際の再現が行われます。
東北の魅力を踊りと太鼓で演出してくれるさんさ踊りをぜひ見てそして参加してみてはいかがでしょうか。