博多祇園山笠(福岡県)

山笠を引き回す勇壮なお祭り

7月に半月ほどかけて行われる博多祇園山笠。
700年以上の歴史を持ち、福岡を代表するお祭りです。
一般に「博多祇園山笠」の名で知られていますが、正式には「櫛田神社祇園例大祭」といい、櫛田神社に奉れているスサノオに対して奉納されるお祭りです。

このお祭りの主役となるのは、山笠と呼ばれる山車と、ふんどしにねじり鉢巻き、法被を着たたくましい男性たちです。
このお祭りの起源は様々ありますが、疫病などを追い払うために、山車のようなものに乗って祈祷水を撒いて回ったといういわれがあります。
そのため現在でも山笠の上より水を撒く風習が残っているのです。

祭りの始まった当時は、山笠はゆっくりと引き回されていましたが、現在の博多祇園山笠の魅力は何といっても山笠の勢いある担ぎ回しです。
祇園山笠では「かく」と呼ばれ、山笠を支える柱を肩に載せ走る姿が見ものとなっています。
地区全体で子供のころよりお祭りに参加し、男性は誰でも一度は山笠を担ぐ経験をしているようです。

段々とクライマックスに向かっていくお祭り

博多祇園山笠は開催期間中何度も山笠を担ぎまわし、最終日に向けお祭りを盛り上げていきます。
お祭りの始まりには、担ぎまわしを行う町内の清め行事や、安全祈願などが行われ、かく山笠へと御霊をお迎えする神事などが行われます。

各地区のことを流れと呼び、その流れの中での担ぎまわし、ご祝儀を挙げる人や、生まれたばかりの子供などを祝う担ぎまわしなどを日によって行っていきます。
担ぎまわしは地区の隅々まで回り、地区の人々全員でこのお祭りを支えています。
そしてほかの流れに御挨拶に回る他流れかきと呼ばれる行事からは最終日の追い山笠へ向けての準備になっていきます。

クライマックスにふさわしい追い山笠

15日間あるお祭りの中でも見ものはやはり最終日とその前日でしょう。
前日には集団山みせという行事が行われ、各地区の山笠と山笠の担ぎ手が一堂に集まります。
天神に向け1.5キロほどを全体で更新していく姿は見ものです。

そして最終日には追い山笠が待ち構えています。
太鼓の音を合図に櫛田神社に各地区の山笠を運び入れ、お参りをします。
その後境内を飛び出し5キロ離れたゴール地点まで一気に駆け抜けていくのが追い山笠です。
この追い山笠は所定時間が決められており、地区から櫛田神社まで、また神社からゴールまでの両方の時間を守らなくてはなりません。
担ぎ手はその時間内にゴールにたどり着けるよう半月をかけ練習を積み重ねていくのです。

ゴールの近くには有料ですが観覧席も設けられ、時間内にたどり着けるかを見守ることもできます。
15日間のクライマックスとなるこの追い山笠の勇壮さと迫力に圧巻されることでしょう。
ぜひ一度博多の地で、山笠に地区の人々が賭ける思いとその勇壮さをご覧になってみてはいかがでしょうか。