御柱祭(長野県)

柱が主役のお祭り

長野県の諏訪地域で行われる御柱祭。
このお祭りの主役になるのは16本の柱です。
この御柱祭りは、国内最古の神社の一つである諏訪大社の社殿の四隅に建てられる柱となる木を諏訪大社まで運ぶお祭りです。

式年造営三柱大祭という正式名称のこのお祭りは神事として、7年に一度、寅年、申年に行われます。
この際には宝殿の作り替えも行われ、諏訪地方の6つの地域の氏子が参加します。
この時運ばれる柱は樹齢150年になるというモミの木で、長さは17メートル、重さは10トンにもなるそうです。

この三柱祭は2か月をかけて行われます。
4月には柱を山から里に下す山出しが行われ、5月にはいよいよ諏訪大社まで運び四隅に建てる里引きが行われます。
諏訪大社と一口で言っても、上社、下社とあり、それぞれ異なる地域にある合計で4つの社殿の四隅に柱を立てる必要があるため、16本の柱が必要となるのです。

各地域の熱気が伝わる山出し、里引き

山出し、里引きとも地域の若い男性が多く関わります。
山出しの見どころは何と言って急斜面を三柱が滑り落ちていくところでしょう。
三柱に多くの男性が乗ったまま滑り落ちてくる姿を一目見ようと多くの観客が集まります。

山出し、里引きとも3日間ずつかけて行われ、山出しは3日間で20キロ近くの距離を運びます。
里引きは山出しとは違い厳かな雰囲気があり、運ばれる柱の周りを花笠踊りや笛や太鼓の音が包みます。
またお迎えとして、お舟と呼ばれるお神輿も共に大社へ向かっていくため神聖なお祭りであることが伝わってきます。

ついに大社についた柱は、先を三角錐の形に切り落とし、準備が完了となります。
そのあとは掛け声とともにゆっくりと柱を起き上がらせ、木の先端に乗った氏子により大御幣が飾られることにより祭りが終了します。
この瞬間を眺めるために多くの観光客が訪れます。

小宮の御柱も見どころ満載

大社の御柱祭が終わればお祭りが終わりではありません。
この時期は諏訪地域の小さい諏訪神社や他の神社でも御柱祭が行われているため、地域ごとの御柱祭を引き続き楽しむことができます。
大社に比べ柱の規模は小さいですが、山出しの迫力や、里引きの厳かさなどは引けを取らず、しばらくの間は色々な場所で御柱を拝むことができるのです。

中には斜面を下るスピードを競い合う地域もあり、本祭よりもスリルのある光景を楽しむこともできるほどです。
どちらかといえば、この地域の御柱祭は地域住民が楽しむという色合いが強く、子供たちが舞に参加するなど、お祭りの雰囲気を楽しむことができます。
諏訪湖の周辺は温泉地としても有名ですし、7年に一度タイミングが合う年にはぜひ一度御柱祭を見にいかれてはいかがでしょうか。