三社祭(東京都)

神輿の美しさと大行列を楽しむ祭り

毎年5月に東京都浅草周辺で行われる三社祭。
現在は3日間の期間を通し、浅草神社の御霊代を神輿に載せ舞や音楽でおもてなしをするお祭りです。
華やかな神輿や、無形文化財に登録されているびんざさら舞を見ることができる貴重な祭りとなっており、地域外からの観光客の数も多いお祭りです。

このお祭りの起源は1300年代にはあったといわれ、その後江戸時代に現在の形の元となるお祭りが出来上がりました。
現在では3台の神輿と行列が祭りの主役となっています。
しかしその当時は御霊を運ぶのではなく、御霊がいらっしゃる場所での舞を行っていま多様です。

まだ神輿が使われていなかった時、周辺の地区の人々がお祭りを盛り上げるため山車をつくり、その豪華さで競い合ったことなどから、現在の神輿が出来上がってきたといわれています。
交通状況などから現在はお祭りの範囲も狭くなってしまいましたが、一昔前までは舟に神輿を乗せ、隅田川を漕ぎあがり、御霊をもとの場所に返すほど神輿の動く範囲は広かったようです。

神輿で御霊を運ぶ理由は

御霊を運ぶのは、御旅所と呼ばれる目的地まで御霊をお運びするためですが、人の手で担ぎ上げる神輿を使うのには理由があるようです。
まず、神輿を担ぎ街中を練り歩くことで、御霊に御自身が奉られている地区の様子を見ていただくためだといわれています。
そしてもう一つの理由がこのお祭りのメインともなっています。

御霊を神輿で運ぶ際、わざと神輿を揺らしたり、荒々しく動かしたりすることがあります。
これは魂振りと呼ばれる儀式であり、御霊の霊威を上げ、周辺の豊作や、豊漁、また疫病の退散をしていただくために行っているようです。
力強い男性たちが神輿を担ぎ、御霊をお連れするようお祭りの形が変わったのもこのような背景があるといわれています。

お祭りの流れと楽しむポイント

三社祭りの楽しみはやはり豪華絢爛な行列でしょう。
歴史ある神輿を中心に、舞と音楽を楽しむことができる行列は多くの人の目を楽しませます。
また屋台の数も三社祭りの特徴となります。

二日目の行列の中で見ることのできるびんざさら舞はこの行列でしか見ることができない非常に貴重な踊りのため、これを見ようと、練り歩きルートには大勢の人が詰め寄せます。
そして祭りのクライマックスは最終日です。
それまでは厳かな雰囲気が漂っていた三社祭りですが、最終日にはその雰囲気を一掃し、にぎやかな雰囲気へと変わります。

最終日には神輿をたたえ、周辺の地区から山車が一斉に集まります。
その数はなんと100基ほどといわれており、それぞれの地区から運ばれてくるどうちゅうから賑やかな音楽や若者の掛け声が続きます。
江戸っ子らしい勇壮なお祭りの雰囲気を楽しんだ後、御霊をお返しする儀式が行われます。
貴重な舞に、伝統的な神輿、そして古き良き東京下町の熱気を味わえる三社祭りにぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。